2010年03月05日

電子メールの課題 ≠ 社内SNS

以前このブログで「知識・情報活用が進まない課題解決の方向性」と題して、ガートナーの調査結果を取り上げましたが、同様に電子メールが業務効率を阻害しているとのレポートが最近になって著名コンサルティング会社から数多く報告されています。
そして、ほとんどのレポートは電子メールに代わる業務コミュニケーションの受け皿として社内SNSを活用する方向に結論づけていますが、社内SNSの開発や販売を行っているベンダーが掲げる導入効果が必ずしも電子メールの役割を代用するものになっていないことに違和感を覚えます。

例えば、昨年末にビートコミュニケーションが発表した「社内SNSに関する調査報告書2009」によると、導入している企業の8割以上が導入前の期待を達成できたとのことですが、内容は「社内のコミュニケーション円滑化」(86%)となっており、事例としても「SNS内での改善提案が広がって、経費削減につながった」、「社内の喫煙マナーに関するコミュニティが盛り上がり、改善につながりました」など従業員間の親睦効果を主眼に置いています。
確かに、この部分はこれまで適応したIT環境がなく、失われつつある社内の人間関係形成や従業員のメンタル面、近年注目を集めているワーク・ライフ・バランスの観点でも社内SNSは大変有効なツールといえます。

しかし、コンサルティング会社のレポートが指摘している電子メールの課題は、重要な業務コミュニケーションや業務報告、ディスカッションに使われることで個人の知識が組織知として蓄積されないことや、ファイルサーバとして利用されることが文書コンテンツの共有・活用を阻害するなど、業務を推進する上でコアとなっている内容でした。
これは、社内SNSに実装しているメッセージ機能では電子メールと同じ結果となり、記事ごとに公開先を設定することができない日記機能では代用することが難しいでしょう。

今後、電子メールの受け皿としては、社内SNSだけでなくWeb2.0系のテクノロジーがエンタープライズ向けに進化することを期待したいと思います。
特にTwitterのようなマイクロブログについては、使い方次第ですが大きな可能性を感じます。

Posted by matsumoto at 2010.03.05 22:31 | トラックバック (0)

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